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那須どうぶつ王国のハシビロコウの飼育環境が余りに酷い件 [ハシビロコウ他動物]

2014年7月15日

Marigold氏のblogの7/14記事を見、絶句する。那須どうぶつ王国に新規導入されたるハシビロコウの記事である。

これより先は、Marigold氏の記事に仰天し、リンク及び検索によって集めたる、即ち伝聞情報を基に語るゆえ、突っ込みどころもあろうが、この際突っ込み・批判は受けて立つ。
 
日頃より、私立動物園というのは、かなり斜めに見ておるわれであるが、那須のハシビロの扱いは、ハコの新しき以外、悪名高き地方のクマ牧場もどき(あれを牧場と呼ぶのは全くどうかしておる)と大差無し。那須には男2女1計3が居るというが、これが面積も高さも不十分、採光もロクでも無き細長き一部屋に横に並びて展示されておる。放飼場は無く、この室内展示のみという。各々の寝室が別に存在するのか、どなたも言及しておられぬので不明であるが、それにしても、ハシビロの男2女1を一部屋に横並びに!隔てるものは、至極テキトーな藤の蔓のぶっといのといった感じの木材の、各々のスペースの狭間に申し訳程度に組まれておる。写真や動画を見た限りでは、羽も切られておらぬゆえ、この柵もどきを越えようと思えば容易く越えるを得る。しかも、テキトーに池っぽく(もしくは川っぽく)作られたる水場の、水深2~5cmにして、おまけにここには柵もどきすら無く、行き来しようと思えば容易く行き来するを得る。ここに男2女1が押し込まれておるのである。血を見るは必定である。そして現に(傷の程度からすると度々)血を見ており、女1のくちばしはぼこぼこであって、身体は度々震え挙動不審、そして腹部の羽のぼろぼろ加減から、羽抜きをしておるのではないかと思われる。羽抜きは、ストレスに曝されたる被飼育オウム等によく現われる症状として知られるが、ハシビロコウに出ぬという保証は無く、また、腹部であるから、攻撃されたとしても攻撃者には毟られ難い位置であって、羽繕い時に過度に弄りて抜いている事が疑われる。
 そもそも男x男にせよ男x女にせよ、2名一緒にしただけで血を見るか、もしくは一方(弱い方)の精神状態に恐慌を来たすは、2014年現在のハシビロコウ飼育においては、イロハのイである。かつては上野も、それを知らずに全員一斉放飼場出しをしており、ミリーやアサンテの、恐慌状態となり常同行動などの行動異常を示す日々のあり、ハトゥーウェと一騎打ちに及んだわがempressターノも、男の力にはかなわずぼこぼこにされ、上クチバシに酷き傷を負うた。野郎2名にしても、室内のハトゥーウェと、旧ハシビロ池の庭を挟んで竹垣の向こうにおったSchuschの、互いに5m離れたる場所でエアど突き合いを繰り広げ、一方はガラスを割り、一方は竹垣を壊すという惨事のあり(この話は何度も記したるが、男2名を、互いを視認出来る環境に置くとどうなるかという顕著なる例として何度でも記す)。

上野に於いては、最初に導入されたるサーナとアサンテの、巣立ちヒナに毛(いや羽)の生えたるが如き少女時代より共に暮らしたるを以て、この2名の、現在でも同一庭内に放飼されておる訳であるが、これは逆に例外中の例外なのである。共に女である事と、幼馴染(だからというて仲良しな訳では全く無し。単に互いを見慣れておるというダケである。ここを間違えてはならぬ)である事、放飼されたる南庭(今は第一放飼場と呼ぶのか?)の面積の広く、距離も取れ、互いをそれ程視認せずとも済む作りになりておる事から、2名同時放飼が成立しておるに過ぎぬのである。わがempressターノの居りし頃は、そもそも男のおらぬ女4名であって(導入時の男ブワナの早逝により、新たに男女各1を発注し、わがターノとミリーの納品されたるが、男と思われたわがターノの女と判明、仕方なく女4名となった)その頃はわがターノの圧倒的強さを誇り、謂わばNo.1の地位にあり、他3名はわがターノより逃げ回って暮らしておった。わがターノの、望みの時に飛び立つに従い、玉突きの如く全員が一斉に移動する事となりて、当時同居のフラミンゴの喧騒と相俟って、傍目からは見ものであったが、わがターノ以外の全員(含フラミンゴ)の、都度恐慌を来たしておった訳であった。その後ハトゥーウェの登場で、わがターノはNo.1の地位より降ろされ、最強女となった訳であるが、わがターノにしたところで、一騎打ちでぼこぼこにされたる後暫くは、これがわがターノかと思う程びびんばになっておったのである。そして女3名は、怖い相手が2名に増え、いよいよ怖ろしき事になったのであった。というても、初期のハトゥーウェは、これも巣立ちヒナに毛(いや羽)の生えたるが如き少年であったゆえ(図体はでかかったが)、大人しく穏やかで、女4名に見向きもされぬ平和な状況が暫くは続いたのである。が、野生動物の成長の早くして、当然ながらその平和の、長くは続かなんだ。

写真及び動画にて確認する限り、那須の3名は少なくとも導入時は、やはり巣立ちヒナに毛(いや羽)の生えたるが如きである。しかし、だからといって甘くみて一緒にしておくと、忽ち血で血を洗う抗争に至るは、上野のハシビロたちで証明済である。飼育環境にしろ何にしろ、初めて飼育する動物について、一体那須は事前に上野や千葉(千葉は殆どアテにならぬが)にリファーしたのか。リファーした結果がこれであれば噴飯ものであるし、リファーせずに我流でやれるつもりであの様にしておるのであれば、無知と傲慢にも程がある。
現在那須のやっておる事は、徒に動物を危険に曝すだけの暴挙である。あの飼育環境は、虐待レベルである。
一刻も早く、是正されたい。ハシビロコウは、IUCN Red List 2014でも、引き続きVU(正確にはVulnerable C2a(ii), ver-3.1による。簡単に言うと野生成体数1万未満で継続的減少がみられる状態)に分類される、最早立派な希少種である。無駄に「消費」するような真似は許されぬ。

近頃の上野(西園走禽舎!)といい、野生動物を見せて喰っているやつらが、なにゆえ飯のタネを大事にせぬのか。揃いも揃って動物殺しどもめ!