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Empress、ベルギーに宮廷を移す [ハシビロコウ他動物]

2015年8月12日

わがEmpressターノについての新たなる知らせである。
ここでわが者共の記事を上げなくなりて随分になりて、「者共」や「Empress」が誰を指す語であるか分からぬ向きも多かろうゆえ、念の為説明すると、「者共」は上野ハシビロコウの郎党、Empressは上野より欧州に移りしハシビロコウ女、わがターノを指す。

突然であるが、欧州スイスのチューリヒ動物園(Zoo Zurich、uにウムラウト)では、現在オーストラリアゾーンとアフリカゾーンを大規模に変えるため大掛かりな工事が進んでおるという。先日NHK BSプレミアムにてチューリヒ動物園の特集番組があったが、アフリカの動物が一向に出て来なんだ(わがイチ押しヒガシクロサイの仔が昨年末に生まれておるのだが、ちらとしか映らなんだ)のは、その工事のせいであったらしい。
さて、2008年にベルギーはパイリ・ダイーザ(Pairi Daiza、以下PD。当時はParc Paradisioといった)にて飼育下初繁殖のハシビロコウとして生まれし兄妹アブーとマルクーブが、翌年揃ってチューリヒに異動した事は過去記事にて述べた。ところが今年2月、兄妹は揃ってPDに帰還していたのであった。われは不覚にもつい最近それを知ったのであるが、前述の工事が異動理由のひとつであろう。更に、兄妹それぞれにペアリングの相手が必要であり、古巣PDは、兄妹の父亡き後、兄妹の母である未亡人(ヒトではないが)ともう一羽の男が番わず(男の方が未亡人の誘いに応じず、一向に興味を示さぬという)、また、未亡人は兄妹の母であるから、兄と番わせる訳にもいかず、いっそのこと色々試してみましょうという結論に達したるらしく、ドイツはヴッパータール(Zoo Wuppertal)にもお声のかかりたり。劃してヴッパータールの男女もPDに送られ、現在3園のハシビロコウがPDに結集しているのであった。つまり、である。ヴッパータールに宮廷を開いておりしわがEmpressターノも、現在PDに居る、訳なのである。
われが把握している時点でのメンバーは、
PD 1.1(男と兄妹の母)
ZZ 1.1(PD生まれの兄妹)
ZW 1.1(男とわがターノ)
なはずで(これも既に古いやも知れぬが)、一応兄妹以外総当たりで試す事が可能な訳である。ご存知の向きも多かろうが、PDは初の飼育下繁殖を成し遂げたる園にて、繁殖に向け徹底的に整えた環境を持つ。となれば、わがEmpressの、母となる事も、充分にあり得る話ではないか!
ペアリングの成立したる場合(全員ペアリング成立なんてうまい話は、さすがになかろうが)、3園にどの組み合わせが戻されるのかはまだまだ未定であろうが、チューリヒのアフリカゾーン完成まではまだ時間のかかろうし、事が繁殖であるから、PDは恐らくじっくりと取り組むであろう。面白き事になってきたものである。

という事で、わがEmpressターノは、宮廷を暫定的にPDに移した。現在の名前は、暫定的にTano Maria von Ueno, Wuppertal und Pairi Daizaとしておくとする。



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