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天晴れ「朝青龍相撲」 [朝青龍]

2009年09月28日

大相撲9月場所後である。

昨夕は例によりてコーフンの余り言語障害に陥っておったが、一夜明け、否、正確には昨夜遅くより冷静となりしゆえ、千秋楽のアサショーを振り返ることとする。

本割では、逸っておった。土俵に上がりてのち蹲踞にて両腕を左右に上げる所作(恐らく名前があるのであろうが、考えた事も無きゆえ今更敢えて調べぬ)の際、腕を下げ切らぬ内に頭部の既に右を向くを見、おおこれはちと逸っておるかと思うた。が、表情は静かなるものであったゆえ、落ち着いておるように見えた。時間まで、全く以て心臓の口から出るかと思われる程ばくばくしておるわれであった。始まってみれば腰が高い!と思い終わらぬ内に勝負のつきたり。完敗であった。これでアサショーも脳の冷えたることであろうが、われも脳の冷え、決定戦には実に落ち着きたる気分で臨みしものであった。恐らく当のアサショーも、闘志に火がつき燃え上がる一方、脳は確実に冷え、戦略を見極めたるものと見える。時間となり、立ち合いの一瞬にアサショーが左の、ガッと白鵬マワシを掴みしの眼に入りたる瞬間、われは勝利を確信したり。アサショーが狙い、寸分狂わず的を射たり。白鵬は結局何も出来ず、アサショーは次々に技を繰り出し、鮮やかにして華麗なるすくい投げにてトドメを刺す。見事なる「朝青龍相撲」であった!われは咆哮し、仔猫は逃げ、その後深夜まで怖れ寄り付かず。まあ仔猫にすれば、歓喜のどよめきも脅威の咆哮も区別はつくまいから無理も無し。それにしても良き取組であった。アサショーの打ち続く投げや寄りは、白鵬以外であればとうにあっさりツブれておったであろう。また、白鵬の腕キメ等の反撃(あの場合は必死の防戦であったが)は、アサショー以外の力士であればとうに腕の死ぬか切られるかして逆転されておったであろう。見応えのある相撲であり、見事制したるがアサショーであることに、実に実に満足なるわれであった。

本割・決定戦共に、われは消音モードにて観戦したり。いや本割の仕切りの最初は音を出しておったが、殆ど誹謗中傷のアナウンサー・解説1(北の富士)・解説2(舞の海)の罵詈雑言が余りに耳障りであったゆえ、消したのである。ゆえに家内にTVの音のせず、わが怒涛の大騒ぎ(「行けーっアサショー!」他の応援、「うおおおおおーっやったー!!アサショーやったー!!」他歓喜の咆哮等)のみの響き渡る。恐らく近隣にも響き渡りしものと思わるる(汗)。んなこたあ気にはせぬが、実に気になるはNHKの態度である。【その1】とにかく取組前後のあの喋りは余りにもひどかった。今は知らぬが、以前WOWOWでF1の中継録画を放映しておった頃、副音声にて喋りナシ、現場の音(というのは殆どエンジン音)のみという画期的放送をしておったが、全く昨夕は、喋りナシ、現場の音(呼び出し・客の盛り上がり・行司の声)のみで見たかったものである。【その2】ぎりぎり賜杯までしか放映せぬとはどういう事か。民放と違いスポンサーのおる訳でなし、しかもただでさえ前日より優勝決定戦までもつれ込む可能性を自ら(アナウンサー・解説者)声高に言い募っておったのであって、時間のかかる事は分かり切っておった筈である。されば例えばサンデースポーツ等のフォロー番組中にて優勝者インタビューぐらいノーカットでやれぬのか(インタビュアーがNHKアナウンサーであるからには、あれはNHKのインタビューであろうが。放送せんでどうするのだ)。野球放送は延長出来るのであるから、物理的段取り的な不可能が理由ではない筈だ。全くどうしようもなき連中である。ああそうか、NHKは鳩山首相の晴れ姿を放映したくなかったのか?民主党が与党となったからには一層厳しくされるので、それがイヤなNHKは斯様にせこい意趣返しをしたのだな。ちなみに、7時のニュースに於いては、アナウンサーがマトモであって「強い朝青龍復活ですね」とにこやかに言うたゆえ、要するに相撲アナウンサーが非常に高率にてだめだめなのだと分かった。NHKで長年相撲アナウンサーをやると、ロクな人間にならぬらしい(非常に顕著なる例が溜まり席に巣食っておるが)。一度も滞らず銀行振替にて受信料を払うのがつくづく馬鹿らしくなった夕べであった。

一夜明け、新聞を買い集めたるが、どれもこれもガッツポーズの話で一杯である。もうどうでも良きゆえ、写真のみ切り抜く。あの不屈の闘志、不死鳥の如き精神力、無類の勝負勘を目の前に、ガッツポーズ云々のせこさよ。毎度ながらうんざりゆえ、今回は英字紙3紙も購入したが、いずれも良き写真を用いておる上、実に記事がアサショーの場所前の苦境と優勝の喜びを美しくまとめておって良い(大方はKYODO配信がそのまま使われておるので7割近くは同じ文言なのだが)。面白いのは、ガッツポーズの問題視がどこにも書かれておらぬことである。表向きはガイジンにはカンケーないから書かぬのであろうが、書けば日本相撲界がとめどなくせこいことがバレるから書かぬのかも知れぬ(Japan Timesはともかく、あとの2紙はDaily Yomiuriと朝日がやってるHerald Tribuneなのである。日本語新聞と随分論調が違うではないか、ええ?)。

横審については、最早言及する価値も無きゆえ、早く解体せよとのみ記す。もうそれすらも面倒であって、「まあ言わせておけ」というのが最も適当な結論なのかも知れぬ。

アサショーサイコー!!!!!

 

 


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