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千葉市動物園サポーターズデイ その2 [ハシビロコウ他動物]

ちと間の空いたるが、千葉市サポーターズデイの話 の続きである。

続いて一行は、シマウマ出勤を見る。千葉のシマウマはグレヴィである。動物園におけるシマウマも、キリン同様(というか動物に同じ例は甚だ多い)、女所帯であった。というのも、何しろ野生とは比べるべくも無き限られたるスペースに同居を余儀なくされる訳であるから、この狭きところに男が二名以上おると、ほぼ必ず流血の事態となるのであって、斯様なるところから、繁殖を夢見る動物園においては、男は是非とも必要なれど、二名以上は不要、という、実に難しき事になるのである。常に一名しか置けぬとなれば、その一名に異常事態(例えば事故死)等あれば、忽ちにしてその園は繁殖不能に陥る。ということで、千葉シマウマ所帯においては、キリン同様新たに少年を連れ来たり。名をライムという。ライムとは、何処かで聞きたる名なり.........確か多摩の少年もライムではなかったかと思いつつ、案内氏に出身を尋ぬれば、やはり同一人物(ヒトではないが)であった。少年ライムは、親父の頑張っておる多摩から、女所帯に新婿として迎えられたのであった。

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☆女所帯、出勤
 
 
当然ながら、ライムは竜王同様、婿としては甚だ若し。というか幼し。ちょいと前まで母にひっついて暮らしておったのであるから、無理も無し。しつこいようだがキリン同様シマウマも(というか大抵の動物の場合)、同一の場に男の複数居りたるは流血のモトであるゆえ、多摩の男は通常ひとり暮らしであって(シマウマ男自体は、多摩には二名居る)、基本的にサバンナ放飼場には出ず小放飼場にて屋外を過ごすが、男であっても幼体の内は母と共に出るを得る。こは一重にシマウマとしての生活常識を学ぶ為と思われるが、少年ライムも斯様にサバンナ放飼場にて母や他シマウマ(とキリン群・オリックス群・ダチョウ婦女群・ペリカン群)と過ごせしのち、千葉へと婿入り成った訳であった。

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☆幼な婿


さて、こうして千葉に越し来たるライムであるが、一応ヨメと目される婦女と仲のしっくりとゆかず。この婦女、いまだ少年たるライムをナメ切りておるらしく、近寄ると苛めるという。飼育員氏の言によれば、成体ともなれば婦女子の到底かなうところでなく、こういった小競り合いも無くなるそうであるが、目下の所は、この二名、寄ると触ると互いに相手に尻を向け、後ろ蹴りである。

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☆実は戦闘状態


ライムはいじけず蹴り返す(どちらにしても威嚇であろうから、互いに蹴りがまともに入る事は余り無いのやも知れぬ)。どうして立派なものである。堂々たる男に成長するが楽しみである。

さて、斯様なる少年共の奮闘をよそに、陽気に誘われうたた寝を決め込みたるミーアキャットを横目に、一同はアジアゾウ舎へと移動するのであった。

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☆縁側のおやじの如く



長きゆえ、改める。
 
 

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