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千葉市動物園サポーターズデイ その3 [ハシビロコウ他動物]

千葉市サポーターズデイの話 の続きである。

次に一行は、アジアゾウ出勤を見るため、アジアゾウ舎内へ向かう。ここには男女各一名が居るが、折しも出勤前の身だしなみを整えておるところであった。亭主の方は、完全間接飼育となっており、寝室の遥か上部より、洗顔(という程「顔」でないが、ホースの放水に過ぎぬゆえ、シャワーというには余りにもショボきゆえ)の最中であった。亭主は気持ち良さげに上を向き、鼻を高々と掲げ水を催促しておる。うむ、でかし。一方、女房は足裏のチェックと手入れを少々実演して見せてくれたのであるが、準間接飼育なのか、飼育員は室内には入らず、鉄格子の、足裏手入れ用に一部四角く切られたる処に足を出させ、鉄格子の向こうで手入れを行なうという方式であった。飼育員の人数という事もあるのやも知れぬが、婦女ゾウにおいては、やはり直接飼育が望ましき様に思う(まあ単に実演してみせただけであって、実は婦女は直接なのやも知れぬが)。
 
 


さて、上野同様千葉に於いても、男女は其々に放飼場を持ちており、千葉の場合、亭主が放飼場は客側から見るを得ず、千葉の屋外に於いて「ゾウを見る」というと、自動的に女房のみを見ることとなる。ゆえに寝室よりの出口であるが、亭主の、背後の出口より直接放飼場に出るを得るに対し、女房の方は、外、もしくは亭主の出勤後亭主寝室を通りての出勤となる。まずは亭主であるが、ドアの高さが背中にギリギリであって、しかもこの男、まだまだ体躯の向上しておるというから、遠からず膝を折らずば出入り能わずとなりそうであって、かなりやばし。やはり男はでかい。一方女房は、この日は、われらのため、亭主寝室を通りての出勤と相成ったが、この「亭主寝室通過」の非常に早し。


☆大急ぎである
 
 
見ての通り、実に以て素早くスタスタスタスタと通過して行き、客より思わず笑いの出でたり。「いつもこんなにスタスタ行くもんなんですか?」と飼育員氏に問えば、開園前であるに一方にヒトの鈴なりとなりて注目せしに、何やら常ならぬものを感じ不安となりしため、早く通り過ぎたかったのではないか、との回答であった。うむ、もっともなり。女房は、無事常なる放飼場に出で、常の通り朝食を摂り、ようやくに落ち着き始めたり。

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☆食事でホッと


ここで飼育員氏への質問タイムとなる。中にひとつ、気になる質問のあり。質問者は、小学生と思しき少年である。女房には、左前足の外側の付け根あたりに瘤のあり。「あの瘤は何ですか?」が質問の1である。

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☆こぶ


飼育員氏の、ここに来たる時には既にありしゆえ、生来のものと思わるる、と答えたり。すると少年更に問いて曰く、
「なんで取らないんですか?」

........................................................おのれは美容外科の回し者か。


飼育員氏の、冷静に答えて曰く、
「悪性のものじゃないから、特に取る必要がないので」

幼体のみならず、最近の発想たるや、概してこの調子である。いや、幼体の一問答を普遍化し物を語るはわが流儀にあらねど、本来無きものの在れば、取り去るが当然と思い込みし輩の実に多し。

この後は既に記憶の朧げになりて(なにしろこの段落を書いておる今は既に2011年である)、見たるものもありかとは思うが、思い出せず。ともかくこの日はその後エジプトハゲワシの石を使うてダチョウ卵を割る等を見(これはサポーターズデイの催しではない)、非常に楽しかりけり。何しろ千葉は遠く、ゆえに午後の早々に辞去せしわれであった。
 
 

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