SSブログ

消えた3月(下) [雑]

3/11は金曜であって、続く土日を経、われとわが同僚は怒りに怒りて、「ビル危険につき」翌週の大方を出勤拒否、各々自宅にて仕事する事とした。そもそもわれにしろわが同僚にしろ、勤務先に来ずともPCと電話とfaxがあれば業務は可能なのである。われは貿易業であるから、客先とのやりとりは電子メールと電話であり、勤務先宛のメールはwebでチェックも返信も出来、書類の類も直近の案件ファイルを自宅にメールしておけば、何の痛痒もなく仕事は出来る。経理担当の同僚も、同様である。特に彼女は昨夏骨折し2ヶ月を自宅勤務としたため、全ての書類と経理ソフトが自宅に揃っておるので、直近の書類だけで事足り、銀行なんざ各地にあるのであるから全く問題が無い。実際、われらの勤務先における業務の70%は愚社長の尻を拭く事に割かれており、むしろ在宅の方が仕事がはかどるのある。という訳で、再出勤したるはほぼ一週間後の3/17であった。この一週間の業務は各々自宅にて粛々と進めており、愚社長への業務報告もメールにて逐次しており、おまけに震災でサプライヤの何社かが品物を失い(幸いどちらも会社自体は無事であったが)、運送も混乱を極める=コンテナが動かせぬ、等などで、業務は事実上開店休業状態であって、愚社長は暇を極め、下らぬ電話ばかりかけておるゆえ、その日よりわれらはファイルの廃棄に着手する。これが終了し、最後のゴミ袋を出したるが、4/05の事であった。
一方、震災の打撃と原発の事故(人災であるが)により、御多分にもれずわれも苛立たしく日々を過ごしており、久々の出勤にかけて上野に行きて和もうと企てておったが、この日より上野は臨時休園に入りてしまう。斯様なる状況下なれば、客の安全確保どころではあるまいから、休園は当然と思われるが、個人的には、動物達が気がかりであって、気の揉めることであった(再開は4/01であったが、当然足を運びたり)。

斯様にして、わが3月は消えて行ったのである。
 
 

各園館状況(更新)訃報 (カバ) ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。