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帳尻合わせ① [ハシビロコウ他動物]

5月は更新を著しく滞らせたるゆえ(まあいつもの事だが)、そろそろup to dateにしたく、先週の状況からupする。面倒なので記事のback dateはせぬ。

2011年5月18日のことであるが、

上野に行った。

夕刻ではあるが、うららかなる陽気である。アフリカアパートの住民は既に帰宅しておる。upはしておらぬが先週の天候不安定なる日、突如降り出したる大雨の際には、ピッピことビディの、殆ど「きゃーっ!いやーっ!」と言わんばかりに駆け出し、放飼場内を走り回りて、ようやく樹木蔭(雨が余り当たらぬ)に落ち着いたる事であった。一方隣家のコハルは壁際にて迷惑そうなる顔をしつつも静かに佇み耐えておった。同じキリン科でも随分に反応の異なりしは、やはり本来が隠れる物無き草原住まいか、鬱蒼たる森林住まいかの差であろうか、ビディ爆走には冷や冷やしたるものの、興味深きものでもあった事である。
さて、それはともかく、こううららかなる陽気と来ては、当然過ぎる程当然ながら、ツチブタ夫婦は常の通りである。

常の状態.JPG
☆いつもの爆睡
 
 
また、寡婦コウ女においても、この程度の気候ではまだぬるいか、常の通り暖房ライトにあたりて睡眠である。

常の状態2.JPG
☆いつもの爆睡


コウ女の、余りに眠りて一時はそのままになるかと心配しておったが、暖かき日の日中は、ようやく外出を開始したるゆえ、ほっとしておるわれである。担当飼育員嬢によれば、銀杏の木にも再び登攀を果たしたる由、どうか元気に過ごして頂きたい。

さて、斯様に気候のうららかとなりて来れば、ゾーン・マダガスカルも見時である。というのも、完全屋内のアイアイ・ジェントル・ブラウン勢はともかく、屋外放飼場のありしエリマキ・フォッサ・ホウシャガメと同居のクロキツ等においては、夕刻はやはり活動量の著しく落ちたるにつき、大抵は室内にて丸くなっておるのがオチであったゆえ、本人達(ヒトではないが)同様、われも暖かくなるを待ち望んでおったのである。という訳で、早速にゾーン・マダガスカルに至ったのであるが、うららかであればうららかなりに、此処においても者皆眠りに誘われておるのであった。

アンバー眠い.JPG
☆「........眠い」(アンバー)

エリ.JPG
☆寛ぎのエリマキ夫婦


ひとりクロキツのみ気を吐いておったが、寒き日にはカメと共に室内におるのであるから、気も腐ると思われ、むしろ陽光を嬉しく浴びておる感じであった。

クロ.JPG
☆当然ながら、外の枝におる方がクロキツらしき表情を見せる。


さて、エリマキであるが、どこをどう見ても夫婦しかおらぬ。また何かあったかとマダガスカルニュース板を見るが、

ニュース板.JPG
☆素気なきニュース板

古いニュースもそのままに、新たな書き込みはニュースでなく展示についてであって、見れば分かる事しか書いておらぬ。ニュースといえそうなものはワオキツ仔・アイアイ仔の発育具合くらいのものである。テンレックは何故整備中となったのか、説明が無い。そしてエリマキのイブは何故おらぬのか、全く言及が無い。これではニュース板の体を成しておらぬのではないか。仕方なく戻りて、尚もイブを探すが、丁度飼育員氏の来たるゆえ、つかまえて聞く。ゾーン・マダガスカル開闢以来の主任担当であった飼育員氏は多摩に異動になったそうで、今現在話を聞けるのは別の飼育員氏・飼育員嬢である。イブはまたぞろリオにやられ、現在入院中とのことであった。以前は斯様なる情報はニュース板に掲げられ、また放飼場にも同様の張り紙などされておったので、連中の動向がよく掴めたのであるが、最近は聞かねば分からぬ。動物園で飼育の方々に遭遇する確率は低いのであるから、こういったニュースは積極的に出されたい。
とぐちぐち怒るのはともかく、話を戻し、一週ののち、日本側からワオキツ島を拝む。仔連れのフウの、橋上に寛ぎたるゆえである。仔は大分大きくなっておる。順調なるは何よりである。

親子で注目.JPG
☆随分しっかりとして来た。

うむ、らぶりーなりと、ふと視線を上に上げれば、バオバブ擬木に誰か居る。

バオバブに.JPG
☆誰か居る

こんなところに.JPG
☆こんな処に


おおなかなかに居心地良げである。その内仲間も本木と擬木を行ったり来たりしておる。

移動1.JPG
移動2.JPG
移動3.JPG
☆こうして写真で見ると、まるでマダガスカルである。

ワオキツ郎党の実に活き活きたる様子の、眼に心地よき。実はゾーン・マダガスカル開闢にて最も得をしたるは、この郎党と思わせる。再び視線を橋上に戻せば、仔は「おねむ」であった。

おねむ.JPG
☆だっこ


近頃は、まだいたずら程度であるが母を離れひとり枝に移る事もままあるワオキツ第二子であるが、眠るのはまだまだ母が胸(というか腹)の内である。のどけき夕刻であった。
 
 

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