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ユデタマゴ [ハシビロコウ他動物]

2010年3月29日

上野に行った。

肌寒くどんよりとしたる天候の割には、客の結構居り。恐らくは予定しており、悪天候でも強行したものであろう。全く、暦上はすっかり春の筈であるが、ここのところの天候の不安定なるは、げに忌々しき。アフリカアパート住民及び者共は、当然早々に帰宅又は自宅待機と見え、放飼場には誰もおらなんだ。ということで、まずは豪亜南米雑居アパートへ向かう。ツチブタ放飼場の、いよいよ以て掘穴の激しかりけり。

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☆やばやば穴
 
 
見れば木の土台まで露出しておるではないか。夜も寒いであろうに、勤勉なることである------というても、アフリカも夜は寒いのであるが。アパートを訪れれば、やばやばを現出させたる当人共(ヒトではないが)は、相変わらずでろれんと爆睡中である。

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☆自覚無し


一方同居人たるナマケモノ夫婦には、飼育員嬢より、寒さに負けぬ滋養の、茹でタマゴの振る舞われたり。 

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☆「おっ、ゆでタマゴ♪」(ヒデ)

当初妻コウの爆睡しておりしゆえ、こうしてヒデに先に茹でタマゴの提示されたるが、匂いに気付きしかコウも目醒め、茹でタマゴに突進(というてもそれは実に遅い)せしゆえ、先陣争いとなる。このままでは非常に時間のかかるゆえ、まずはコウに与えられたり。

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☆茹でタマゴ食すコウ女

続いてヒデの、上部に移動したれば、ようよう茹でタマゴを与えるを得る。

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☆茹でタマゴ食すヒデ


さてわれは者共が庭に至りしが、前述の通り誰もおらぬゆえ、余裕を持ちて張り替えられし下部網を撮影す。

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☆文字通り鉄壁

既報の通り、下部の網はエリマキ放飼場と同様の金属製である。これはヒト視線から見て菱形の格子となっており、無論強度は高く、近頃悩まされておった網切れは解消される。者共は飛翔の際しばしば網にぶち当たるのであるが、これは下部であってぶち当たる高度ではなきゆえ、心配には及ばぬ。これで安心である。


一方フラミンゴ舎においては、この寒き中においても、春の繁殖に向け続々カップルの成立中である。厳しき子育てをやり遂げ、未だ白き009が父も、009が母と寄り添いて散歩しておる。

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☆夫婦散歩

母の方はほぼ正常域に戻りし色であるが、父はまだまだ白い。色はカップル成立に影響のあるようで、子育てに熱心過ぎ、次回繁殖期に白きままであった男の、妻に見捨てられたる例が報告されておる。だがこの夫婦はとりあえず今の所は円満なる様で、何よりであった。一方ぬた場においては、2号と行動を共にしておった3バカの2名(青14と黄5)の、まったりと時間を過ごしたる。この時2号は陸上において傘(頭部を胴部に突込み片足立ちの状況をわれが勝手に命名)となっておったゆえ、どうも3バカは三角関係の決裂したる模様である。というても、青14と黄5の性別は知らぬゆえ、憶測ではあるが。

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☆ぬた場でおデートの青14・黄5


われは更に南下し、ゾーン・マダガスカルへと向かう。斯様に寒き日、赤子はどうしておるかと見れば、どう探してもおらぬ。バオバブ温穴に陣取るは赤子なしの2名であって、橋上にもおったるが、総員5名であった。総勢5名+赤子のハズであるから、どれかがフウであるに相違無き。だが生憎ワオキツに対する現在のわが識別能力たるや非常に低レベルであって、「一番小さきが羽村ジジ、尾先の白き(ワオキツの尾は、白黒交互の輪というか縞であって、本来黒で終わるのが正しい)が上野フウ」に留まっておる。従って尾先を見る事叶わぬ場合、赤子の見えぬ限り、誰がフウやら見当もつかぬ。

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☆内2名


マダガスカル本土のニュース板にも、特に問題は記されておらぬゆえ、恐らく赤子はフウが懐深く温められており、それゆえ見えぬのであろう。

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☆案内板その1


が、隣には驚きのニュースの掲載されたり。

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☆案内板その2

なんとヒーラの負傷という。しかもわれの留守(というのも変だが)の2月にである。中指といえば、食物をほじる、謂わばアイアイが命綱ではないか。知らぬこととは謂え、見舞いもしておらず、ヒーラにはすまぬことをした(←なんなのだ)。ということで早速見舞いに馳せ参ずるが、当のヒーラは昼寝中にて出てはおらなんだ。(汗)仕方なく、見舞いは次回に譲るとして、アフリカアパートへと向かい、住民がおやつを堪能する。コハルに続きクロサイ母子、更にマロである。マロは退屈ゆえか(まあいつものことと言えばいつものことではあるが)部屋は荒れに荒れ、奥を向きてふてておるが、飼育員氏が気配を感じるや否や振り向き駆け寄る。振り向くというても、実際には、サイは首部の構造上、振り向くことは出来ず、身体ごと方向転換を行なう。船舶の方向転換の要領と同じである。豪快であると共に、「大変であるなあ」と思うことである。飼育員氏はマロを撫でに撫で、マロは心地よく横になる。

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☆うっとり

こういう状況を簡単に思う愚か者が、侵入等と言う愚挙に出るのであろう。まあ愚か者のなす事の愚挙たるは至極当然なのであるが。
 
 

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